マンジャロを始めてから、飲み会や晩酌をどうすればいいか迷っている方は多いと思います。「禁止と言われるかも」と不安を抱えたまま受診をためらっている方もいらっしゃいます。結論から言うと、マンジャロ使用中の飲酒は禁止ではありません。ただし、飲み方によってはリスクが高まることがあるため、正しい知識を持ったうえで付き合っていくことが大切です。名古屋のテラッセ納屋橋ファミリークリニックでは、飲酒の習慣がある方にも、生活スタイルに合わせた治療をご提案しています。このページが、お酒との上手な付き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。まず結論から|マンジャロ使用中の飲酒は禁止ではないマンジャロの添付文書には、飲酒を完全に禁止する記載はありません。マンジャロの成分チルゼパチドとアルコールの間に、直接的な薬物相互作用は現時点では報告されていません。つまり「お酒を飲んだら薬が効かなくなる」「体内で危険な反応が起きる」といった心配は現時点では不要です。ただし、マンジャロもアルコールも血糖値や消化器系に影響を与えるため、両方が重なることで単独では起きにくい症状が現れることがあります。「禁止ではない」と「飲んでも問題ない」は別の話です。飲む量・タイミング・体調によってリスクが変わるため、正しく理解したうえで飲むことが重要です。診察室でよく聞く、飲酒にまつわる3つの誤解マンジャロとお酒の関係について、相談を受ける中で同じような誤解を持っている方が多いと感じています。誤解1「お酒を飲んだら薬の効果がなくなる」アルコールがマンジャロの効果を直接打ち消すわけではありません。ただし、アルコールには高いカロリーがあり食欲を刺激する作用もあるため、飲酒の習慣が続くと体重減少の効果が出にくくなることがあります。「薬が効かない」のではなく「飲酒がダイエットの妨げになっている」という状態です。誤解2「飲み会の日は注射を休んでいい」自己判断で注射を中止することはおすすめしません。マンジャロは週1回の注射で血中濃度を維持する薬です。「飲み会があるから今週は打たない」という判断を繰り返すと、薬の効果が安定しなくなります。飲み会がある日とマンジャロの注射日が重なっても、基本的にはそのまま注射して問題ありません。誤解3「お酒が飲みたくなくなったら副作用が出ている証拠」マンジャロを使い始めてから「お酒を飲む気が減った」という変化を副作用と捉える方がいます。しかしこれは副作用ではなく、GLP-1受容体への作用が脳の報酬系にも影響し、食欲だけでなくアルコールへの欲求も落ち着くことで起きる変化です。複数の研究でも確認されており、ダイエットの追い風になるポジティブな変化です。マンジャロとお酒を一緒に摂ると起きること吐き気・胃の不快感が強くなりやすいマンジャロには胃の動きを穏やかにする作用があります。これにより満腹感が持続しますが、同時にアルコールが胃の中に長くとどまることになります。アルコールは胃粘膜を刺激するため、普段より強い吐き気・胃もたれ・胸やけが起きやすくなります。特に使い始めの時期や用量を増やした直後は消化器症状が出やすい時期であるため、このタイミングでの飲酒は控えめにすることをおすすめします。低血糖のリスクが高まるマンジャロはインスリンの分泌を促して血糖値を下げる作用があります。一方アルコールは、肝臓が血糖を補充する働き(糖新生)を抑えるため、血糖値が上がりにくい状態をつくります。この2つの作用が重なることで、通常よりも血糖値が下がりやすい状態になることがあります。特に空腹時の飲酒や大量飲酒の場合にリスクが高まります。低血糖の症状としては、ふらつき・冷や汗・強い空腹感・動悸・手足の震えなどが挙げられます。酔っているときはこれらの症状に気づきにくいため注意が必要です。また、就寝中に低血糖が進行する「遅発性低血糖」にも注意しましょう。脱水が進みやすくなるアルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上に水分が体外に出ていきます。マンジャロの副作用で下痢や嘔吐がある場合はさらに脱水が進みやすくなります。脱水状態になると頭痛・だるさ・翌日の二日酔いの悪化につながります。飲酒中はお酒と同じくらいの量の水を飲む意識を持ちましょう。ダイエット効果が出にくくなるアルコールは1gあたり約7kcalのエネルギーを持つ高カロリーな飲み物です。ビール中ジョッキ1杯で約200kcal、日本酒1合で約180kcalになります。マンジャロで食欲を抑えて食事量を減らしても、飲酒でカロリーを補ってしまうと体重が落ちにくくなります。また、アルコールは満腹中枢を麻痺させ食欲を刺激する作用もあるため、飲み会でつい食べすぎてしまうという状況も体重管理の妨げになります。飲酒後に注射しても大丈夫?飲酒後にマンジャロを注射することに関する明確な臨床データは現時点では存在しません。そのため「絶対に大丈夫」とも「危険」とも断言できないのが正直なところです。少量の飲酒であれば注射日と重なっても大きな問題になることは少ないと考えられています。ただし、大量に飲んで体調が優れない場合や二日酔いの状態では、注射を翌日にずらすことも選択肢のひとつです。マンジャロは週1回の注射であるため、1日程度のずれであれば治療への影響は小さいとされています。ただし自己判断での長期中断は避け、判断に迷う場合はご連絡ください。お酒の種類で選び方が変わる糖質が少ないお酒ダイエット中に選びやすいお酒は以下の通りです。血糖値への影響が比較的小さく、カロリーも抑えやすいものが向いています。・焼酎(水割り・お茶割り)・ウイスキー(ハイボール・水割り)・辛口ワイン・ウォッカ(無糖の割り材と合わせる)・糖質ゼロビール・糖質ゼロチューハイただし、糖質ゼロであってもアルコール自体にカロリーがあるため、飲みすぎには注意が必要です。糖質が多いお酒以下のお酒は糖質・カロリーともに高く、血糖値への影響も出やすいため控えめにすることをおすすめします。・ビール・発泡酒・日本酒・梅酒・甘いカクテル・チューハイおつまみの選び方お酒と一緒に食べるものも体重管理に影響します。揚げ物・炭水化物中心のおつまみは血糖値を上げやすく、カロリーも高くなりがちです。おすすめのおつまみは以下の通りです。・枝豆・冷奴・豆腐料理・お刺身・焼き魚・野菜スティック・サラダ・素焼きのナッツ・チーズ(少量)・ゆで卵・サラダチキン特に空腹時に飲む場合は、最初に少量の食事を摂ることで低血糖のリスクを下げることができます。上手に飲むための5つのルール食事をしてから飲む空腹時の飲酒は低血糖のリスクを大幅に高めます。お酒を飲む前には必ず何か食べましょう。食物繊維やタンパク質を先に摂ることで、血糖値の急上昇・急降下を防ぎやすくなります。水をこまめに飲むお酒1杯につき水1杯を目安に、こまめに水分補給をしましょう。脱水を防ぐだけでなく、胃の中のアルコール濃度を薄めることで消化器への刺激も和らぎます。就寝前と起床後にもコップ1杯の水を飲む習慣をつけると翌日の体調が変わります。量は控えめを意識する厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」の目安は1日あたり純アルコール約20gです。ビール中瓶1本・日本酒1合・ワイン200ml・ウイスキーダブル1杯がこれに相当します。マンジャロ使用中はこの目安よりもさらに少なめを意識することをおすすめします。また、マンジャロで体重が落ちてくると体内のアルコール濃度が上がりやすくなるため、以前と同じ量でも酔いやすくなることがあります。酔いを感じたら早めに飲むのをやめましょう。注射直後・増量直後は特に注意するマンジャロを打った当日や翌日、また用量を増やした直後は消化器症状が出やすい時期です。このタイミングでの飲酒は吐き気や胃の不快感を悪化させる可能性があるため、できるだけ控えるようにしましょう。体調が悪い日は飲まない風邪・睡眠不足・疲労が溜まっているときは、肝臓の代謝能力が低下しています。こうした日の飲酒は副作用を強めるリスクがあるため、体調が優れない日は休肝日にしましょう。週に2日以上の休肝日を設けることで、肝臓への負荷を減らすことができます。マンジャロを使うとお酒が飲みたくなくなる?マンジャロを使い始めてから「以前より飲みたいと思わなくなった」という変化を感じる方がいます。これはGLP-1受容体が脳の報酬系にも作用し、食欲だけでなくアルコールや一部の嗜好品への欲求も落ち着かせる可能性があるためです。複数の研究でこの現象が報告されており、アメリカではGLP-1受容体作動薬がアルコール依存症の治療に応用できる可能性として研究が進んでいます。「飲み会でも以前ほど飲まなくなった」「お酒が進まなくなった」という変化は副作用ではなく、ダイエットにとってはむしろプラスに働く変化です。無理に飲もうとせず、自然な変化として受け入れていただければと思います。こんな症状が出たらすぐご連絡ください飲酒後に以下の症状が出た場合は、自己判断せず速やかにご連絡ください。激しい腹痛や背中への痛みが続く場合は膵炎の可能性があります。強いふらつき・冷や汗・意識がもうろうとする場合は低血糖が疑われます。顔や喉の腫れ・息苦しさが出た場合はアレルギー反応の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。また、飲酒後の吐き気や嘔吐が激しく水分が全く摂れない状態が続く場合も、脱水のリスクがあるためご連絡ください。料金案内マンジャロ・リベルサスによるダイエット治療は自由診療です。すべて税込の金額です。マンジャロ(4本・1ヶ月分)2.5mg 16,000円5mg 30,000円7.5mg 40,000円10mg 50,000円12.5mg 60,000円15mg 70,000円リベルサス(1ヶ月分)3mg 11,000円7mg 22,000円14mg 33,000円※治療は通常最低用量からスタートし、体の状態に合わせて段階的に増量していきます。追加費用なし・すべてコミコミです。治療の流れ① 初診・カウンセリング現在の体重・体質・生活習慣・目標を確認します。飲酒の習慣がある方も、正直にお伝えいただければ生活スタイルに合わせた治療をご提案します。② 処方・注射指導処方後、自己注射の手技を実際に確認しながらご説明します。初めての方も安心してください。③ 継続フォロー定期的に体重・体調の変化を確認します。飲酒に関する疑問や不安もフォローの中でご相談いただけます。よくあるご質問Q. お酒を飲んだ日にマンジャロを注射しても問題ありませんか?少量の飲酒であれば同じ日に注射しても大きな問題になることは少ないと考えられています。ただし、大量に飲んで体調が優れない場合は翌日に注射をずらすことも選択肢のひとつです。判断に迷う場合はご連絡ください。Q. 飲み会がある週はどうすればいいですか?飲み会がある週も基本的にはいつも通りの注射日に打っていただいて構いません。飲み会の日と注射日が重なる場合も、少量の飲酒であれば問題になることは少ないです。大量飲酒が予想される場合は注射日を1日ずらすことも検討してみてください。Q. お酒が弱くなったのはマンジャロのせいですか?マンジャロによってお酒への欲求が落ち着き、飲む量が自然と減ることがあります。飲む量が減れば当然アルコール耐性も変化するため、以前より少ない量で酔いやすくなることがあります。副作用ではなく自然な変化ですので、無理に飲もうとせず体の変化に合わせて量を調整してください。Q. どのくらいの量なら飲んでいいですか?厚生労働省の目安(1日純アルコール約20g)よりも少なめを意識することをおすすめします。ビールであれば中瓶1本未満、日本酒であれば1合未満が目安です。ただし個人差があるため、体調の変化を見ながら自分に合った量を見つけることが大切です。不安な場合はご相談ください。名古屋の医療ダイエットはテラッセ納屋橋ファミリークリニックへ飲酒の習慣がある方も、まずはお気軽にご相談ください。生活スタイルに合わせた治療をご提案します。診察の中で、お酒との付き合い方についても一緒に考えます。